主人公、木灘 雷太郎(ライタロー)の誕生日に決まって現れる謎の黒い影を巡る話から始まる物語です。
私が見たとき、それは判別のし難いものだった。
これでは今後ここを通る者達が混乱してしまう。
私は目印を付けることにした。
間違いである方向に行かないよう、私は
間違いを指すしるしを塗り潰しておいた。
何度も通り直し、繰り返し、そしていつの間にか
一日が経っていた。
私はもう一つ気付いていない事があった。
…伝えなければならない。
ー手記より